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發知 英明
no journal, ,
J-PARCは、MW級のビーム出力を目指す大強度陽子加速器施設であり、Linac, RCS, MRの3基の加速器からなる。2014年に初段のLinacの増強作業が完了し、以来、設計出力を目指した大強度ビーム試験が、利用運転の合間を縫って精力的に展開されている。J-PARCのような大強度陽子加速器では、ビーム損失により生じる機器の放射化がビーム出力を制限する最大の要因となるため、ビーム損失の低減が設計性能を実現するための重要な研究課題となる。RCSは、2015年1月に設計出力1MW相当のビーム加速に成功し、その後に行ったペイント入射の最適化や様々な共鳴補正を組み合わせることで、そのビーム損失を許容範囲内にまで低減させることに成功した。また、MRでも、チューンの最適化や様々なビーム操作を新規導入することでビーム損失を低減し、ビーム出力を着実に増強させている。本発表では、こうしたJ-PARC加速器の最近の成果を紹介すると共に、今後のビーム増強の展望を報告する。
大谷 将士*; 河村 成肇*; 内藤 富士雄*; 三部 勉*; 吉田 光宏*; 長谷川 和男; 伊藤 崇; 近藤 恭弘; 林崎 規託*; 岩下 芳久*; et al.
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ミュオン加速のための加速器を開発中である。この加速器により、ミュオンの異常磁気モーメントを0.1ppmの精度で、また電気双極子モーメントを10cmの精度で測定することが可能となり、素粒子の標準理論をこえる物理の探索ができるようになる。最初のステップとして、ミュオンの加速試験を行う予定である。そのための負ミュオニウム源を開発し、既存のJ-PARC RFQ予備機を用いる。また、それに続く低ベータおよび中ベータ加速空洞も開発中である。低ベータにはinterdigital H構造、中ベータにはdisk and washer structureを用いる。本発表では、ミュオン加速試験の準備状況および、加速空洞の開発状況について述べる。
杉村 仁志; 佐甲 博之
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J-PARCにおけるHダイバリオン探索実験のためのタイムプロジェクションチェンバー(HypTPC)を開発した。HypTPCは高さ55cm幅65cmの八角柱の構造になっており、10Hz程度のビームをHypTPC内に照射し、飛跡情報や粒子識別などが可能である。2016年10月に完成したHypTPCを東北大学電子光研究センターにおいて電子ビームによる性能評価を行った。電子ビーム照射時の電子の飛跡やそのエネルギー損失を測定することができた。
関原 隆泰
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一般的な束縛状態に対して、自動的に規格化された2体状態波動関数を散乱振幅から引き出すことができる。この事実を利用して、ハドロン分子状態の候補の2体状態波動関数を散乱振幅から引き出し、その内部構造を議論できる。